リアブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ

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本エントリは下記の5エントリの2番目となっておりますので、他のエントリも併せてどうぞ。

ブレーキマスターシリンダーオーバーホール時のメモ
リアブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ
フロントブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ
ブレーキホースの交換
フロントブレーキローターとパッドも交換


前のエントリではマスターシリンダーのオーバーホールのコトを書きましたので、続いてキャリパーのオーバーホール作業時のメモになります。ブレーキキャリパーのオーバーホール作業も事故に繋がる恐れがありますので前のエントリに書いた注意事項も併せてお読み頂きたく思います。

リアキャリパーの取外し

NBロードスターの右リアキャリパーサイドブレーキワイヤー固定部の写真

リアキャリパーを取外すにあたり、まずサイドブレーキワイヤーを固定しているナットを緩め、ワイヤーをブラケットから取外します。(写真は右リアキャリパー)

NBロードスターの左リアキャリパーサイドブレーキワイヤー固定部の写真

コチラの写真は左リアキャリパーの写真になりますが、ブラケットからサイドブレーキワイヤを取外すとコンナ感じになります。

NBロードスターのオペレーティングレバーとサイドブレーキワイヤーの接続部

ブラケットからサイドブレーキワイヤーを取外した後、サイドブレーキワイヤーをオペレーティングレバーから取外しておきます。

NBロードスターのリアキャリパーアジャストギヤー部分を示す写真

ロードスターのリアキャリパーにはパッドの隙間調整に用いるアジャストギヤーが、写真のヘキサゴンレンチが差し込まれている部分にありますので、キャリパーを外す前にコノ部分に蓋をしているボルトを緩めておきます。その後、ブレーキホースをキャリパーから外し、次にキャリパーの下側にあるスライドボルトを緩めてキャリパーを車体から取り外します。

リアキャリパーの分解

ロードスターのリアキャリパー分解順序は、ピストンの取外し、キャリパー奥のアジャスタースピンドルの取外し、オペレーティングレバーの取外し、っと言うのが大まかな流れになります。

リアキャリパーピストンの取外し

キャリパーにエアを送りピストンを取外している様子の写真

キャリパーが外せたらピストンを取外します。まず、先に緩めておいたボルトを外してアジャストギヤーをヘキサゴンレンチで回し、出来るだけピストンを出しておきます。その後ボルトを手で締めておき、今回は写真のようにブレーキホース接続部からエアを送ってピストンを取外しました。エアの送り具合やキャリパ及びピストンの状態(錆等)にもよりますが、場合によってはかなりの勢いでピストンが飛び出しますので、写真のような位置に当て板を置いておかないと、ピストンが遥か彼方に飛んで行ってしまうので注意しましょう。家やクルマの窓が簡単に割れる位の勢いで飛びだすコトもあるので、コレ忘れずに・・・(^ ^;

また写真には写っていませんが、エアガンとキャリパの間にウエス等を挟み込み、エアが漏れないようにして作業します。

NBロードスターのリアキャリパーのピストンの写真

取外したリアキャリパーのピストンになります。中に何やら詰まっておりますがコレは分解しないので、そっとしておいてあげましょう・・・

アジャスタースピンドルの取外し

NBロードスターリアキャリパーのアジャスタースピンドル部のスナップリングの写真1

ピストンが外れたら、奥の方にあるスナップリングを取外してアジャスタースピンドルを取外しますが、スナップリングが奥まった位置にあるので結構な長さのスナップリングプライヤーが必要になります。(コチラによると爪の長さは40mm程度必要とのコト。また例によって作業内容もわかり易いので他のページもご参考に)。 スナップリングは取り付いた状態でも円周方向に動かすコトは可能ですから、スナップリングで挟み易い位置に調節しておきます。

NBロードスターリアキャリパーのアジャスタースピンドル部のスナップリングの写真2

また見てわかるとおり、中心に立っているアジャスタースピンドルにスナップリングプライヤーが干渉するので、長さの他、細めなモノだと作業しやすいと思います。実際ワタシの購入したスナップリングプライヤーは干渉してもうチョットのトコロでスナップリングに届かなかったので、スナップリングプライヤーをグラインダーで薄く削って使いました(^ ^; 

オペレーティングレバーの取外し

取外したアジャスタースピンドルやオペレーティングレバーの写真

写真は右からキャリパーの裏からヘキサゴンで回すアジャストギヤー、ピストンの奥に位置するアジャスタースピンドル、ピストン、スナップリング。スナップリングの下に写っているのがアジャスタスピンドルの奥に取付くプッシュロッド、その下に一部写っているのがサイドブレーキワイヤーが引っ掛かっているオペレーティングレバーになります。

リアキャリパー分解順序や取外し部品について

アジャスタスピンドルにはOリングがありますので、コレを交換するタメにスナップリングを取外す必要があり、またアジャスタスピンドルの奥にあるプッシュロッドを抜かないとオペレーティングレバーが取り外せません。

写真がありませんが、スナップリングを取外してアジャスタースピンドル、プッシュロッドを取り外したら、オペレーティングレバーにかかっているスプリングを取外せば、オペレーティングレバーが外せます。コノ部品にもシールがありますので、交換するタメに外す必要があります(この辺りは上記サイトさんがわかりやすいであります)。

またオペレーティングレバーのスプリングに関しては取外し、及び取付けに若干コツが必要かと思いますが、ワタシの場合は大きめのマイナスドライバーやらプライヤーやらを使って付けたり外したりを行いました。

スライドボルト部のブーツ取外し

NBロードスターリアキャリパーのブーツ

他、スライドボルト部分のブーツも取外します。ブーツの取外しは、マイナスドライバー等で矢印部分を内側にオリャッと押し込み、その後反対側をプライヤー等で掴んでグイっと引き抜けば外れます。取付けの際はシリコングリスorスプレーを塗布してグリっと押し込めば簡単に入るかと思います。もう一方のブーツに関しては溝に簡単に引っかけてあるだけですから特に問題無く作業できるでしょう(ブーツの取付けは下記の洗浄後になります)。

分解したキャリパーの錆落とし及び洗浄

錆等無い右リアキャリパーの写真
右リアキャリパー
錆びた左リアキャリパーの写真
左リアキャリパー

キャリパーの分解が終わったらシリンダー及びピストンの状態をチェックし、問題が無ければ洗浄を行います(洗浄についての注意点はマスターシリンダーオーバーホールのページを参照のコト)。

今回、シリンダー壁面には錆等ありませんでしたが、上記写真の通り左リアキャリパーのダストブーツが嵌る溝及びピストンシールの溝部分に錆が発生していましたので錆落としを行います。シリンダ壁面に錆が生じている場合は、600~1000番程度のペーパー等を用い、ブレーキフルードを塗布した状態でシリンダーの円周方向に撫でて錆を落としていきますが、今回の部位は細い溝になりますので通常のペーパーヤスリでは上手く錆を落とせません。そのため先端のとがったピックツールを用いて表面の落ちやすい錆を粗方落とし、その後下記のようなスポンジ状のヤスリを利用して錆を落としました(特にシリンダー内面には無用な傷、特にピストンの移動方向の傷はフルード漏れの原因となるので注意)。

ダスブーツ及びピストンシール溝の錆落とし作業

錆落としに使用したスポンジヤスリの写真

用意したスポンジ状のヤスリは番手の違う上記の2種類。

スポンジヤスリの番手表の写真

使ったのはグレー及びブルーで、グレー(600~800番相当)だけでも良いかなと思いましたが、最後にブルー(1200~1500番相当)にて仕上げておきました。

錆を落としたキャリパーの写真

錆落としを終えたキャリパーになります。ダストシールが嵌る溝にはスポンジヤスリの粒子の他、若干錆が残っていますが、錆が結構進行しクレーター状になっているコトやら、また表面の赤錆びを落とした後に残っているコノ錆に関してはピックツールでガリガリやっても落ちないような状態であり、コレ黒錆なのかな~っと言った感じだったので無用な凹凸を作ってしまわないのも手かなと思い、またダストシール部分てコトもあり残したままにしてしまいました(^ ^; そんな訳で今後、錆の再発等には要注意かな・・・

キャリパーの錆落としツール

キャリパーのシリンダー内の錆落としに関しては電動ドリル等にくわえて利用出来るこう言ったモノや、

コチラのようなシリンダーポリッシャと呼ばれるハンドツールがありますので、今回のようなキャリパーの溝部分の錆落としにはあると便利かもしれません。またエイビットさん(工具屋さん)を見てみると、このような専用ツールもあるようです(幕張から移転しなければ買いに走っていたかも・・・)。

リアキャリパーの組み立て

NBロードスターリアキャリパー用のシールとブーツセットの写真

リアキャリパー用のシール&ブーツセットになります。キャリパーの錆落としや洗浄が済んだら新しいシールやブーツをキャリパーに組み込んで行きます。リアキャリパーの組み立て時にはシール関係に塗布するラバーグリスの他、オペレーティングレバーやプッシュロッド、アジャスタースピンドル等に耐熱性のあるグリスを塗布する必要がありますので、前エントリにて紹介したワコーズのグリスがあると塗り分け不要なので便利です。

オペレーティングレバーの組付け

NBロードスターのオペレーティングレバーとシールの写真

ロードスターのオペレーティングレバーには写真の矢印が示す位置に溝が有るモノ、無いモノの2種類が存在するらしくソレゾレ使用するシールも異なります。したがってシール&ブーツセットにも2種類のシールと写真のような説明書が同封されていますので、適合する方のシールを使用します。今回は溝が無いので下のシールを使用。

組み立てはオペレーティングレバー部分のシール交換から行い、オペレーティングレバーのプッシュロッドが当る凹み及びシール当り面にグリスを塗布した後、キャリパー本体に取り付けます。オペレーティングレバーは回転しますから、プッシュロッドの当たる凹みがキャリパーピストン側から見た際に正面を向いているように組み付けておきます。(オペレーティングレバーのスプリングをこの状態で組み付けてしまえば位置は合いますが、スプリング組付け時にシリンダー内を汚してしまうのが嫌だったので、ワタシはピストン組み付け後にスプリングを取りつけました)。

アジャスタースピンドルとプッシュロッド、アジャストギアーの組付け

続いてアジャスタースピンドルのOリングを交換し(グリス塗布)、プッシュロッドが入る凹みグリスを盛りプッシュロッド刺しておきます。またギアの部分にもグリスを塗布しておきます。その後プッシュロッドが落ちないように注意しながらキャリパーに組み付け、スナップリングを取付けて行きます。スナップリングを取り付けたらオペレーティングレバーを動かし、スムーズに動くか確認しておきます。その後、アジャストギアーを組付け、蓋となるボルトを手締めしておきます。

ピストンシール、ピストン、ダストブーツの組付け

続いて、シリンダー内に異物や汚れが無いかを再度確認し、ピストンシール及びキャリパーのシリンダー内面等にラバーグリスを薄く塗布してキャリパーの溝に組み付けます。写真が無くてアレですが、次にピストンにブーツを取付けます。ピストン及びブーツにラバーグリスを薄く塗布した後、ピストンのパッドに当たる側からブーツを被せて行きます。ピストンにはブーツの嵌る溝があるかと思いますが、その溝を一旦通り越してブーツをピストンの下端(っと言うかパッドに当たる面と反対側)部分まで持って行き、その状態でブーツをキャリパ側の溝にはめ込みます。そして軽くブーツを回転方向に動かし、溝にキチンと嵌っているか確認します。ブーツがキチンと溝に収まっていればグリスが塗られているのが軽く動いてくれるかと思います。その後ピストンをキャリパーに手で押し込んだら完了です。

最後に外にはみ出した余剰なグリスを拭い取っておきましょう。

スライドボルト部分のブーツ取付け

スライドボルト部分のブーツ取付けに関しては取外しの部分にも書きましたが、キャリパー側及びブーツにシリコングリスやスプレーを塗布して組み付けていきます。

最後にオペレーティングレバーのスプリングを取付けていなかった場合は、コレを組みつけて完了となります。

今回のブレーキオーバーホール作業メモ一覧

本エントリは下記の5エントリの2番目となっておりますので、他のエントリも併せてどうぞ。
ブレーキマスターシリンダーオーバーホール時のメモ
リアブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ
フロントブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ
ブレーキホースの交換
フロントブレーキローターとパッドも交換

作業当時のエントリ一覧

ブレーキキャリパとかマスタシリンダのOH・・・の予定
ブレーキ関係オーバーホール作業進捗
右リアキャリパ君、サビサビの巻
ブレーキキャリパのオーバーホール終了・・・?
フロントブレーキキャリパのオーバーホールも完了
ブレーキのエア抜きとB面お掃除

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