SIM-Drive社設立。電気自動車の普及を目指す。

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エリーかの画像数日前にSIM-Driveと言う新会社の設立に関する発表が行われました。コノSIM-Driveと言う会社は電気自動車の普及を促進させるタメに設立された会社で、社長を務めるのは8輪それぞれにインホイールモーターを備え、最高速度370Km/hを誇る電気自動車 Eliica(エリーカ)の開発において中心となっていた慶應義塾大学の清水浩教授。

この会社は清水教授が開発した電気自動車技術をベースとした”Shimizu In wheel Motor-Drive”と言うシステムを普及させるコトを目標とし、社名である『SIM-Drive(シムドライブ)』もソコから来ているようです。

目標は2013年にSIM-Drive搭載の電気自動車量産

SIM-Drive社は電気自動車の普及を目指して設立された会社だと書きましたが、この会社が直接電気自動車の製造に乗り出す訳ではなく、電気自動車並びに電気自動車の部品の製造を行う企業と提携し、技術提供を行うコトなどにより、提携企業の電気自動車量産・普及を目指しています。

その為の事業展開としては以下のように発表さています。

慶應義塾大学発のベンチャー企業として、産学連携によりインホイールモーター型の電気自動車の普及を目指す「株式会社シムドライブ」を設立します:SIM-Drive プレスリリース(PDFファイル)

事業展開

今後以下の3つのファイズでの事業展開を行っていくことを予定しています。

■第1フェイズ:
 シムドライブを搭載した電気自動車の普及方法について検討、具体化を行う。

  ※第2フェイズ以降は、現状の展開イメージです。第1フェイズの検討により変更の可能性もあります。

■第2フェイズ
 ・標準化事業および先行開発車共同開発事業
  現状のシムドライブに含まれる特許、技術、開発実績を基盤に、参画企業(自動車メーカー、
  モーター製造会社、プラットフォームの製造会社)を募り、シムドライブ標準化および先行開発車
  の共同研究を行う。

■第3フェイズ:
 ・製造サポート事業:
  提携企業が、シムドライブを搭載した車両を生産するにあたり総合的なサポートを行う。
 ・教育事業:
  電気自動車の開発車、技術者の人材育成を行う。

■2013年目標:シムドライブ搭載の電気自動車が提携企業により量産される状態を目指す。

因みに、量産化が進み年産10万台程度になった場合、5人乗り可能な小型電気自動車が150万円程度で販売可能な試算も出ているようです。

by SIM-DriveとPlatform by SIM-Drive

SIM-Driveには大きく分けて『by SIM-Drive』と『Platform by SIM-Drive』と言う2通り選択肢があり、インホイールモーター等の駆動系のみのby SIM-Drive、各種コンポーネントを組み込んだプラットフォーム形態を持つPlatform by SIM-Driveに分類されています。コレによって新規開発車両はPlatform by SIM-Driveを採用するコトでこのシステムに合わせたデザイン(設計・ボディデザイン)とするコトが可能なほか、既存の車種に対してはby SIM-Driveを用いるコトによりEV化するコトが可能だとしています。

SIM-Driveは既存のクルマにも取り付け可能

このSIM-Driveに関しては電気自動車の量産を推進する会社が出来たと言う面以外にも興味深いトコロがあり、それが何かと言うと、先にも書いた通り、このシステムが既存のクルマにも取り付け可能とされているコト。コレは同社サイトの以下のページにも書かれています。

SIM-Drive – 技術・開発

4輪車2輪駆動、4輪車4輪駆動、8輪車8輪駆動など様々な駆動方式に対応しています。
グランドアップ車(新規に設計する自動車)のみならず、既存の自動車(新車・中古車共に)へも取り付けることが可能です。

SIM-Driveは、そんなに簡単にEV化出来るのか?

先程、既存車に対してはby SIM-Driveを用いると書きましたが、記者会見の内容によればPlatform by SIM-Driveと既存車種のボディーを組み合わさるコトも可能だとしています。しかしながら、新規開発車両は良いとしても、既存のクルマへ取付ける際、Platform by SIM-Driveを利用してEV化する、あるいは各コンポーネントをそれぞれ既存の車体に組み込んで行くby SIM-Drive、そのいずれの方法にしてもソンナに簡単に取り付けられるのかと言った疑問が残ります。

プラットフォームごと使う場合

Platform by SIM-Driveを利用する場合、様々なディメンションを持つ既存車種への対応に関しては調整代を設けておけば対応可能でしょうが、床下に存在する分厚いソレを既存のクルマとドッキングした場合、簡単に付けようとするとスタイリング的に辻褄が合わない気がしますし、反対にその辺りを上手くやろうとするとモノコックを大幅に改造しなければならないように思います。やってやれないコトは無いと思いますが、費用面を考えると現実的でない気が・・・。

駆動コンポーネントを個別に組み込む場合

ではプラットフォームごとではなく、各コンポーネントをそれぞれ車体に組み込もうとすると、今度は特にインホイールモーターを利用する関係上、サスペンション周りの改造が必要になるコトがありそうですし、ホイールの内側にモーターが出っ張るので車種によってはボディやらメンバ等に干渉するコトもあるような・・・。

ただしコレについては700Nm、200Nm、50Nmと言う出力の違うモーターがラインナップされ、直径が30cm、20cm、10cmと言うモーターがある時、要求するトルクやら出力、あるいは電圧に応じて軸方向のサイズを変えるコトでも対応可能なのだそうです。つまり、要求性能を設定しつつ、ある程度は既存の車体に合わせたサイズのモーターを選択可能と言う事だと思われますから、上記のような問題にも対応出来るのかな・・・?

EVコンバートビジネス向け?

因みにこう言った既存車へのSIM-Drive組み込みに関しては、SIM-Drive社自体が何かしらを将来的にすると言う訳ではなく(っと言うのは先に書いた内容から想像できるトコロですが)、そうしたビジネスも可能ですよ。っと言うコトなのかな? そうなると既存車のEVコンバートは大きく普及するコトも無く、またマニアックな世界になってしまいそうですが、いずれにしてもそうした方向性(既存のクルマのEV化)に対する新たな一歩が始まったと考えれば、今後が楽しみなトコロではあります。

シムドライブ社の会社設立記者会見の動画

以下はシムドライブ社の会社設立記者会見の様子を収めた動画になります。上記したSIM-Driveの概要などについても説明されております。

株式会社シムドライブ 会社設立記者会見の動画1の画像株式会社シムドライブ 会社設立記者会見の動画2の画像

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