ブレーキマスターシリンダーオーバーホール時のメモ
2月の車検前に行ったロードスターのブレーキ関連オーバーホール作業時のメモなエントリです。
作業内容と交換部品
作業内容及び交換部品としては、
・ブレーキマスターシリンダー オーバーホール(インナーパーツキット交換)
・ブレーキキャリパー オーバーホール(シール&ブーツ交換)
・ブレーキホース交換
・フロントブレーキローター&パッド交換
っと言った内容です。
今回のブレーキオーバーホール作業順序
今回の作業順序としてはマスターシリンダーのオーバーホールから行い、その後キャリパーのオーバーホールを行いましたが、その順序で行った理由は本エントリ後半にも書いてあるマスターシリンダーのエア抜き作業にチョイと関係しております。そんな訳で本エントリでは、まずマスターシリンダー オーバーホール作業時のコトを書いていきます。
作業した車両はNB8 Sr.1(俗に言うNB1)なロードスターですが、NAなロドスタ含め他も似たようなモノかと思いますので参考まで。
ブレーキ回りの作業に関する注意事項
またお約束ですが、ブレーキ関係に手をつけるにあたり、作業に自信の無いカタや経験の無いカタは、経験者に同伴してもらい作業するか、またはお店に任せるなどして下さいませ。自分が事故るだけなら良いですが(いや、良くはないけど)、他車もしくは他人を巻き込む事故に繋がる恐れがある部分の作業ですので、作業の際は十分な注意を払って下さいまし。
ブレーキマスターシリンダの取外し
ロードスターのマスターシリンダーを取外すにあたっては、シリンダー本体に接合されているブレーキフルードのラインを外す方法もありますが、今回は下記のような感じで取外しを行いました。
ブレーキラインの取外し

ブレーキマスターシリンダーには↑の写真のような感じでフルードのラインが接合せれていますが、ココを外す場合、結構ちまちまナットを回さないといけないので少々面倒でございます(^ ^;

そんな訳で、ブレーキマスターシリンダーから伸びているフルードラインの接合先であるプロポーショニングバルブの部分にて外しました。

プロポーショニングバルブ部分の他、ブレーキマスターシリンダーの写真の部分も取外しが必要となります。取外しはマスターシリンダーに刺さっているボルトを外してもよいですが、今回はこの部分の同ワッシャを用意していなかったので、フレアナットの方を緩めてブレーキフルードのラインを取外しました。

ブレーキフルードラインの取外しにはフレアナットレンチの他、写真のようなクローフットレンチと言う工具があると便利です。

今回の場合で言えばブレーキマスターシリンダー左側(車両の)、写真の部分を緩める際など、フレアナットレンチでは工具スペースが限られるのでクローフットレンチを使用すると楽チンです(^ ^)
マスターシリンダー固定部の取外し


ブレーキマスターシリンダーは上記2枚の写真のような感じでシリンダーの根元部分がマスターバックにナットで留まっています。尚、この部分はプロポーショニングバルブを固定しているブラケットが共締めされているので、マスターシリンダー取り外し時はブラケットを避ける感じにて。

ブレーキライン及びブレーキマスターシリンダー固定部の他、ブレーキフルード・レベルセンサーのコネクターを取外すとコンナ感じで取外すコトが出来ます。
ブレーキマスターシリンダーの分解

ブレーキマスターシリンダーの分解には底面(赤矢印部分)のネジを取外す必要がありますのでコレを取外しておきます。また、リザーブタンクを外す場合は青矢印部分のネジも外しておきます。因みに、リザーブタンクとマスターシリンダー接合部のゴムブッシュはマスターシリンダーのインナーパーツキット(下記)には含まれていませんので、必要であれば別途用意する必要があります。

写真はブレーキマスターシリンダーを後方から見たトコロですが、スナップリングがありますので、コレを取外してシリンダー内のピストンを取外します。スナップリングを外す際は、ドライバー等でピストンを若干押し込んだ状態で作業します。

マスターシリンダーから取外したピストンとスナップリング、シリンダー底部のネジになります。ピストンは右側のモノがシリンダー奥、左側のモノが手前になります(向きは写真上がシリンダー奥側です)。
マスターシリンダーの洗浄
マスターシリンダーの分解が終わったら洗浄しますが、洗浄に使う液材に関してはブレーキクリーナーないし、水+洗浄剤あたりが無難かと思います。灯油やらガソリンと言った鉱物系のモノを洗浄に利用した場合、ソレが残ってしまうとゴムのシールに悪影響を与えたり、また錆の原因となるコトが考えられます。
水で洗った場合はエアブロー等して良く乾燥させておきましょう。ブレーキフルードは水溶性なので残っていても混ざってしまいますが、フルードの性能低下、また錆の原因にもなりますので良く乾かしておくにこしたコトはありません。またブレーキクリーナーで洗浄した際も、クリーナー気化時に表面が結露するコトなどありますので、同様によく乾燥させておきます。
インナーパーツキットの交換

コチラがロードスターのブレーキマスターシリンダーのインナーパーツキットになります。

インナーパーツキットの中身は写真の通り、カップ組み込み済みの前後ピストンの他、シリンダー底部のネジ&パッキンも含まれておりました。マスターシリンダーの内面をチェックして錆やら傷やらが無ければ、シリンダー及びピストンカップにブレーキフルード等を塗布し、コレを新たに入れるだけです。尚、底部のネジを取付ける際は、奥側のピストンの位置に注意なり。他、分解時と逆の手順で組み立てて行きます。
マスターバックのプッシュロッドにグリスアップ

シリンダーが取り付くマスターバックですが、ピストンを押すプッシュロッド部分にグリスが塗布されているので、綺麗に掃除して新しいグリスを塗布しておきます。っと言いつつ、本来何グリスなのかわからなかったので、万一ブレーキフルードに混入しても問題ないグリスを塗っておきました。
1本で全てをまかなえるブレーキオーバーホール時にあると便利なグリス
で、そのグリスがコチラのワコーズなスーパーシリコングリスさん。シリンダーピストンカップからディスクパッド、キャリパのスライドボルトまでコレ一本でOKと言う便利なグリスでありまして非常にお勧め。通常ブレーキ関係のグリスはピストンカップやシール等に使うラバー系のモノやら、パッドグリス等、数種類ある訳ですが、この製品の場合はソレを気にせず使えちゃうので頻繁に使わない我々にはとても便利。
マスターシリンダーのエア抜き

で、オーバーホールが終わり車体に取り付けたブレーキマスターシリンダー君。リザーブタンクにブレーキフルードがチョビッと入っておりますが、コレはマスターシリンダー組付け後にフロントキャリパーを押し戻してフルードを逆流させてやったモノで御座います。マスターシリンダーからキャリパーまでフルードを全部抜いちゃうとエア抜きが面倒くさく、またマスターシリンダーを車体取付け前にエア抜きする方法もあるのですが、それだと作業に慣れてないのでボディーをフルードだらけにしかねない訳でして。そんなコンナで作業前にコチラのページを拝見して、コリャ良いアイデアと思い真似てみました(その他、マスターシリンダーオーバーホール作業内容もとても分かり易くまとまっているので参考になるかと思います)。
試しにリアに関してもアジャスタスクリュにてピストンを引き戻してみましたが、リアはフロント比べてキャリパーのシリンダー容積が少ないせいか、はたまたやり方が悪いのか、リザーバータンクに逆流してくる程戻って来ませんでした・・・。
ともあれ、リアに関してもエア抜き作業が比較的スムーズに(っというか楽に)進んだので、マスターシリンダー内にはチョットでも戻って来ていたのかな??? そんな訳でエア抜きが楽チンなのでこの方法結構お勧め。フロントに関してはリンク先のページのように事前にピストンを出す作業は行いませんでしたが、写真のようにフルードが戻ってきましたので、新品パッドでもなければピストンは多少出しておく程度で大丈夫かもしれません。
今回のブレーキオーバーホール作業メモ一覧
本エントリは下記の5エントリの一番目なっていますので、他のエントリも併せてどうぞ。
・ブレーキマスターシリンダーオーバーホール時のメモ
・リアブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ
・フロントブレーキキャリパーオーバーホール時のメモ
・ブレーキホースの交換
・フロントブレーキローターとパッドも交換
作業当時のエントリ一覧
・ブレーキキャリパとかマスタシリンダのOH・・・の予定
・ブレーキ関係オーバーホール作業進捗
・右リアキャリパ君、サビサビの巻
・ブレーキキャリパのオーバーホール終了・・・?
・フロントブレーキキャリパのオーバーホールも完了
・ブレーキのエア抜きとB面お掃除





