写真をレタッチするかの如く動画を加工出来る技術
写真をレタッチして、そこにあるモノを消したり、付け加えたり、っと言った作業を行うのは比較的手軽であり、今や一般の一個人・素人にも可能な作業になっていますが、同様のコトを映像・動画にて行おうとした場合、コレは今現在一般的な作業とは言えないでしょう。そんな映像加工にちょっと期待できる新しい技術が出てきました。
映像を「フォトショップする」
静止画をヒントにシーン全体を改変する「動画のフォトショップ」技術:Engadget
米University of Washingtonの研究者グループが発表した「Using Photographs to Enhance Videos of a Static Scene」は、動画の静的なシーンをおなじ場面の写真から自動で「Enhance」する技術。例として挙げられているのは高精細な写真を元に動画全体の解像度を数倍にする超解像、動画の白飛びや黒つぶれ部分を補完する露出補正、さらに複数の露出設定で撮影した静止画から動画のHDR化、静止画を「フォトショップ」して消した・変えたものを動画からも取り除く・加工するオブジェクト除去・touch-upなど。
上にあるように今現在この技術によって加工可能な映像は、動きの激しくない静的なシーンに限られるようですが、それでも面白いと言うか、実際に使えるようになればかなり便利です。
超解像化
コレは映像のシーンと同様の写真をモトにして、映像の解像度をアップさせるもの。読んだそのままの内容ですが、イメージとしてはフルHDとかではない普通のデジタルビデオカメラで撮った映像を、高解像な同場所の写真をベースにHD化すると言ったイメージでしょうか。
露出補正
露出補正は撮影時の明るさ不足や過多を補正するモノ。写真であれば、撮影段階での調整、また撮影後のレタッチによる補正を合わせれば結構幅広く調整出来るので、かなり便利かなと。ただコノ機能については、安い動画編集ソフトでも明るさやコントラスト調整可能なので、プロシューマー向けのソフトなら現状でも出来たりするのかな?
HDR化
HDRはハイ・ダイナミック・レンジの略。ダイナミックレンジと言うのは簡単に言うと、カメラの場合は1枚の写真(映像の1コマ)に記録できる一番暗い部分から一番明るい部分の範囲のコトで、この範囲を超える明るさは白飛び、暗い部分は黒潰れした映像(写真)になります。一般的にデジタルカメラのダイナミックレンジは現実世界のソレに対して狭く、また人間の目が識別可能なダイナミックレンジよりも狭いモノです。
例えば海に沈む夕陽と共に、ソレを眺める人が黒くシルエットになっているような写真を見た事があるかと思いますが、その場面を実際に自分の目で見ると、人は真っ黒ではなくてディティールを識別出来るかと思います。これは夕陽の明るさと人間の背(夕陽の影になる)の明度差がカメラのダイナミックレンジを超えた為に、人間が黒く映ると言う感じです。
HDR化と言うのは、普通のカメラで同じ場面を色々な露出で撮影し、それを合成する事であたかもダイナミックレンジの広いイメージを得るものです。HDRについては写真であっても同じ構図の写真を複数枚用意する必要があるので、まさにこの映像加工ソフトならではと言った部分であると思います。
静止画を「フォトショップ」
冒頭に書いたような、写真でよくある何かを消したり、追加したり、置き換えたりと言った事を、静止画にその加工を施す事で動画全体に適応する機能。これも写真だったら今現在簡単に加工出来る部類ですがから、使えるようになると面白いと思います。
デモ動画
下記は実際に加工を施した際のデモ動画。素材映像との比較と共に紹介されているので効果の程が解り易いかと思います。






